心の家族相談室

・土曜会の実施している「心の家族相談室」は、毎月第1及び第3土曜日、10時~16時(同じ時間帯に電話相談も受けています。)、ふれあい22で当事者及び家族相談を始めて12年になります。市障害福祉課のご配慮のもと、ふれあい22の施設の利用と隔月に1回、市広報への掲載を認められています。また、市社協から助成も受けています。
・別に、土曜会代表福良の自室に専用電話を7年ほど前に開設し、随時(毎日午前9時~午後9時)、相談を受けています。
 結局、職員配置は常勤は1名、他に非常勤2名が従事しています。職員といっても、全員無報酬のボランティアです。
対象は精神障害、発達障害も含まれています。年齢の制限はありませんが思春期以降の人が主になります。
・実際には当事者本人からの相談は少なく、本人への対応に苦慮した家族からの相談が殆どです。本人が暴れているからすぐ来て欲しいとの要請を受けることもあり、訪問することも稀にあります。また、折を見て随時訪問もしています。

月平均相談件数は約12件、相談実人数約10件と件数は少ないのですが、相談、訪問を通じて出会うケースの多くは、家庭崩壊あるいは崩壊寸前の状態にあるといえます。①~③に該当する困難事例が多く、支援に入ること自体が容易ではない状態です。
 相談者は主に母親ですが、息子の暴力により障害を受けても(例、鎖骨骨折、前歯を  折るなど)、息子から様々な虐待と見られるような扱いを受けても、息子を庇ってか後難を恐れてか、支援を求めようとしません。
・家族会の会員、約140名の当事者の半数以上はひきこもりで 、対人関係の接点を持てない人たちです。自ら相談することは期待出来ないのは勿論のこと、相談支援を拒否するのが通例です。最近、取組の始まったアウトリーチ事業についても(独居の当事者を別にして)、現実には家族との接触を通じて行うほか無く、家族の果たす役割は大きい筈です。家族のエンパワーメントは私たちの重要な課題でもあります。
・家族は本人の暮らしを支えることで疲弊しきっています。家族の中には実際に精神疾患に苦しんでいる人も少なくありません。うつ状態と睡眠障害は、家族の普通に見られる症状です。
 精神障害については、身内にも伏せる傾向にあり、また、近隣の人との関係でも肩身の狭い思いをしながら、無理解と偏見の中で孤立した暮らしをしている人たちが多いと思われます。このような人たちも、同じ悩みを抱えている家族同士には、思いを打ち明けることが出来ます。
・相談従事者は、自らの体験と学習の蓄積をもとにして相談に従事していますが、個別の対応とは別に、少人数のグループによる合同相談の方法を重視しています。
 それぞれの家族が課題を持ちより、各自の学習や体験の語り合いを通じてその解決の道筋を探るという形は効果的です。家族各自が保有している、いわば潜在資源の活用ともいうことが出来ます。なによりも、互いに支え合う関係が実感出来るという利点があります。
・地域で増え続ける心病む人たちの支援のために、「心の家族相談室」は、孤立無援の暮らしを続けている家族たちの相談支援活動を強化し、可能な限り訪問を中心にした実情把握につとめ、相談員の増員と資質の向上を目指して努力したいと考えています。今後とも皆様のご支援をお願いしたいと思います。